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ライティングの指導-1

昨今、注目が集まる4技能学習でも日本人学習者が苦手とされているのが、英文ライティングです。

今回は2回にわたって「英文ライティングの指導」について、当サイトでおなじみ菊池優子先生のコラムを掲載いたします。

勉強する男性

英文ライティングの指導

皆さんは、母語である日本語の書き方や作文を学校の国語の時間に習いましたか?

私は学校卒業とともに置いてきてしまったのか、書き方の指導を受けた記憶がほとんどありません。

子供のころに夏休みの宿題に本を読んで読書感想文を書くように言われて、指定された枚数の原稿用紙のマスを一生懸命に埋めたあまり楽しくない思い出があります。

今でも作文という言葉や原稿用紙に対してマイナスのイメージが残っています。まして母語でないライティングの指導となると、自信を持ってできないのが実情です。

あれこれと教材を集めて参考にし、いろいろなクラスでやった結果、こうすればいいのだ!と納得できるようになったことをお話しいたします。

初歩的なライティングの指導

日本語と大きく違う英語は、四線の上に正しく書くことを学ぶのが最初のハードルです。

小学校で国語の時間に四角いマス目に一文字ずつはみ出さないように書き入れるように指導された子供のには、基線から下に伸ばすg,j,p,q,yの5文字と、上に伸ばすb,d,f,h,k,l,tの7文字と,一段だけを使う残りの文字の区別はしっかりと教えたいです。

アルファベットを書くときのルールがわかったら単語を書き写します。

その後、文章の書き写しをして、文頭は大文字にする。文末にピリオドかクエスチョンマークをつける、単語と単語の間隔をあけるなどのルールを学びます。

書き写しの他には、文章を読んで絵とマッチングする、単語を並べ替えて文にする、ワードバンクから適切な単語を選んで空欄に入れて文を完成するなどは負担が少なく、楽しめるでしょう。

季節の行事ごとにメッセージカードを作るのも楽しい学び方です。

初級レベルのライティング用には、国内外からいい教材が多数市販されていますのでレベルに合ったものを利用するのもいいでしょう。

フォニックスをある程度終えた日本の子供の場合には、英語圏の1年生用の教材がちょうどいいようです。

大量に書く

一言でライティングといってもいろいろありますが、パソコンを使って簡単に書いたり消したり、段落を入れ替えたりできるようになってからは、書くことが以前ほどは苦痛ではなくなりました。

この原稿もそうなのですが、内容が決まるまではあれこれ考えていてはなかなか手に付きません。

一度内容が決まってしまえば、それほど苦労しないで何とか書けるようになりましたが、手書き時代を経て、こうなるまでにはかなりの時間がかかりました。

他のスキルと同じで、楽に書けるようになるためにはやはりたくさん書くことが必要なのでしょう。

大量に読む

英検のライティング問題に苦労している大人の学習者さんがいます。

この方は、以前は読むのがとても苦手でしたが、かなりの分量を読んで最近少しずつよくなってきました。

次の課題がライティングです。

問題集の模範解答を読んで論旨の展開も少しずつですが良くなってきました。

ライティングはスピーキングと同様に言葉を産出するスキルですので、十分な英語が蓄積されていないと、簡単には出てきません。

見本になるようないい文章をたくさん読んでそれを真似することが必要だと考えられます。

表現する題材を提供する

写真1

写真1

ライディングの指導は難しいし、時間がかかると思うかも知れませんが、レッスンで少しずつごく身近なことを表現していくことで、長い文章を書くことにつながると思います。

私のクラスでは年末の恒例のレッスンとして、今年良かったことを3つ考え、小さな折り紙に書いて、クリスマスツリーに貼ってクラスに飾ることにしています(写真1)。

長い文章を書く前に、このように簡単な内容を表現する機会を作り出せば、自然に表現力が付くと思います。

また通常のレッスンの初めのWarm-Upに、朝起きた時刻や食べ物、昨日したことや、過去1週間の出来事などの短い会話をします。

このように日頃から身近なことを話したり、ニュースで話題になったことへの意見を述べるなど、レベルに合った話題を取り上げ、文字にしなくてもいいので口頭でいいので、表現する訓練をすることが書くことにつながると思います。

 

次回のコラム(パート2)では文の構成、事実と意見の違い、仕上げについて、

また菊池先生のおすすめのライティング教材の紹介をいたします。

お楽しみに!

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