英語が聞き取れない!わからない!パニックにならない対処法
英語が聞き取れない!わからない!パニックにならない対処法
- 「わからない単語が出てくるとパニックになって、その後は何も理解できなくなってしまいます」と生徒さんからたびたび伺います。
このようなお悩みを抱えている方はたくさんいらっしゃって、克服するのは容易ではないようです。
「日本語でもわからない単語があってもメッセージは理解できるように、英語でも全体を聞いて一つの単語にこだわらず概要をつかめばよい」というのは簡単でも、母語と第二言語は違いますから難しいですよね。
今回はパニックになるのを少しでも回避できる方法を書きたいと思います。
聞き返すことは恥ずかしいことではない
まず大切なことは「遠慮せずに相手に聞くこと」です。相手に聞き返すと悪いと遠慮しがちな日本人は多いですが、わからないときにはわからなくなった時点で確認することが大切です。
聞き返すことは相手に悪いことではなく、わからないけれど、そのままうなずいる方が、相手にとってはきっと残念なことですし、失礼にもなってしまいます。
勇気を出して・・・
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Could you repeat that? もう一度言ってもらえますか?
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What did you say? 今、何て言いましたか?
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What does “・・・”mean? “・・・”はどういう意味ですか?
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How do you spell・・・? スペルを教えてもらえますか?
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Could you speak more slowly? もっとゆっくり話してもらえますか?
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Could you say that again? もう一度言ってもらえますか?
と言ってみましょう!
このように聞き返さないと、相手は理解できていると思い、どんどん話し続けて、こちらは全く分からなくなり、頭が真っ白になってしまいます。
分からないことを聞くことで相手はスピードや単語をわかりやすく合わせてくれるはずです。また、わからないことを確認することで、新たに学ぶことが出来るのです。
リラックスしてコミュニケーションを取ろう
また聞き返すことは大切ですが、全体の話の流れや概要がつかめていれば、わからない1語、2語にこだわらないということも大切です。
分からない単語があっても、話に影響を与えないことも多くあります。「こういう話だな、だいたい分かる。」という状況なら、わからない単語が出ても、落ち着いてそのまま話を聞き続けると全体的な流れをつかめます。
この「落ち着いて」ということが大切なのですが、不安や緊張が少ないほど、英語を吸収しやすくなります。言葉を覚えるのは脳の働きですが、その働きに大きな影響を与えるのが「心」です。
心がリラックスしていると言葉も入りやすいのです。言語学者のStephen Krashenは、恐怖や不安により、頭に入ってくるはずの英語にフィルターがかかってしまい、英語の習得を邪魔してしまうことを、
「情意フィルター(the affective filter hypothesis)という仮説で提唱しています。
私も電話で話すときや初めて会う人と話すときは緊張します。
緊張するときは深呼吸をして落ち着かせます。自信をもって話せば、自信を持たないときよりも必ず伝わります。「私の英語は下手で通じない。人前で恥ずかしくて話せない」とおっしゃる生徒さんがいらっしゃいますが、そうおっしゃる方々の話される英語は、きちんと伝わっています。
ぜひ自信を持ってください。不安になったら”My English is good enough to communicate”と自分に言い聞かせましょう!
ライター紹介
辻井清江氏 東京パスポート学院講師
2歳からシニアまで幅広い学習者が通う語学学校、
東京パスポート学院(東京・立川市)で
講師、日本人コーディネーターとして多忙な日々を送る。
TESOL(英語を母国語としない人への英語教師資格)の他、
英語教育資格を多数保有。
東京パスポート学院のHPはこちらです。